カレー、メダマで

こんばんは。大迫でございます。
最近、大阪の本のことばかりを書いていますが、
今日もやっぱり大阪のことです。


『世界レベルの大阪ええもん』は、色校正もほぼ終わり、
ようやくこれでもうほんとに一息、という具合です。
良かった、良かった。


お昼ご飯は、この本の巻頭にも載っている、
インデアンカレーショップ]に行ってきました。
ダイビルからほど近い、朝日新聞ビルの地下の店です。
[インデアン]のカレーは後からジワジワとくる感じの辛いカレーです。
中島社長が言うとおり「サブリミナル効果」があって、
だからこそ根強い人気を誇っているのでしょう。
とはいうものの、辛いものがけっこう苦手で、
今まではハヤシライスしか食べたことがありませでんした。
が、これを機にカレーも食べてみようと、意気揚々と行ってみたわけです。


同じく辛いカレーが苦手な青山のアドバイス通り、
「玉子を入れる」カスタマイズ作戦でいくことにしました。
しかも、最初ということもあり、念には念を入れ、「メダマ」で。
「メダマ」とは、カレーの上に玉子の黄身を2つのせ、
名前通り「目玉」にするというものです。
そこそこツウなトッピングなため、
僕のような「カレー素人」がおいそれと頼むのもどうかと一瞬悩みましたが、
カレーはハヤシには、いや背に腹は替えられません。


「カレー、メダマで」と注文すると、
「カレー、メダマです〜」とのコール(?)が。
メダマという、めちゃフレンドリーな呼び方が当たり前のように通じるところに、
大阪らしさがぐっと滲んでおります。
玉子の黄身2つをつぶしてルウにまぶすようにして食べると、
(このへんの食べ方も十人十色なんやろな〜)
ちょうどいい具合のマイルドさで、なぜ今まで食べなかったのかと早速後悔。
一緒に出てくる、甘めに味付けされたピクルスも、
辛いカレーのスプーン休めになるのだと初めて気づきました(遅い)。


昨日、「大阪の大阪らしさは店や料理そのものの中にはない」と書いたのは、
つまりこういうことなんじゃないかと思います。
インデアンカレーは確かに大阪の味ではありますが、
そこに秘められた大阪らしさは、それらがやり取りされたり、
生まれたりする瞬間にキラリと光って垣間見える、と。


ちなみに、今まではもっぱら「ハヤシノダイダイ」。
ハヤシライスのルウ&ライス大盛り、というヤツです。


あ、伊坂幸太郎の『チルドレン』、読みだしたばかりですが、
いきなり面白い予感に満ちています。
『終末のフール』しかり、伊坂さんはほんとに連作短編がうまいよなあ。


チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)

終末のフール

終末のフール