ナダタマ開設

「メイドイン尼崎本」が予想外の売れ行きだということで、うれしいやら有難いやらの140B松本です。
尼崎市内では近々セブンイレブンにも並ぶことになったそうで、こらぁアマでは一家に一冊の常備本になるんちゃうかと…いや、欲張りすぎました。ともかく、フリーになってから初めてまるごと1冊関わった本なので、個人的にもなかなか感慨深いものがあります。


さて、今日はこのブログで予告していたもういっこのローカルネタです。
神戸市灘区の情報のみが満載のポータルサイト「ナダタマ」(http://www.nadatama.com/)が
きょうグランドオープンいたしました。といっても、10月半ばごろから試行版としてふつうに更新し公開していたのですが、体裁やら見え方やらをあーだこーだといじって機能充実を図り、きょうを迎えたわけです。

「豊かな灘区ライフを演出するめくるめくグローカルサイト」と銘打ったこのサイト、
ニュースもイベントもお買い得情報もポッドキャストも「灘限定」というコアな内容なのですが、
メインコンテンツとなるのは8人の灘好きたちによるブログ「ナダログ」です。
私は「水道筋を愛するソウルシンガーMJ(とは私の芸名)」として灘の音話「灘ノオト」を担当しますが、他にも
近代建築オタクによる「灘建築夜話」▽区内全町を旅行者の視線でリポートする「灘の旅人」
地元の市場を使い倒す「私を市場へ連れテッテ」▽営業マンの昼飯日記「灘の昼休み」など
オモロいコンテンツが目白押しです。
私の特に好きなのが、このサイトの発案者の一人であり頭脳であるnaddist氏による「灘道中膝栗毛」。
町をぶらぶら歩いて見つけた風景にナダさん、タマさんがツッコむという内容。「新聞でいう4コママンガ的な位置付け」と当人は言いますが、なかなかどうして切れ味鋭いです。というか笑えます。
それから全ブロガーが書き込む「灘文化堂」。灘が少しでも登場する、関係がある本やCD、DVDなどを紹介するレビューブログです。村上春樹小松左京朱里エイコウルトラセブンも「灘」の名の下に等価になるというワケです。
灘好きがさまざまな視点で日々ブログを綴るうち、その蓄積によって「灘のカタログ(ナダログ)」ができあがる─と、こういう仕組みになっています。サイト内の検索機能もありますから、お店や地名やイベントや人名を入れればブログの記述にヒットする。これで新住民のアナタも安心ネ、という具合。


こういった地域限定サイトというのは、行政やその関連団体であったり、商店街やNPOであったり、何らかの公共的性質を帯びたところがやるものがほとんどらしいのですが、ただ「灘好きである」という一点で集まった人たちが知恵を出し合ってコトを起こすというのが非常に面白いな、と。さらに、単なる街好きの遊びで終わらすのではなく、バナー広告などを募ることで、コミュニティビジネス的な展開までも視野に入れているところも小気味いいです。
つまり、これは街好きの街好きによる街好きのための、新しい地域メディアの実験なのです。
…と、大見得を切ったところで、きょうはまあこんなもんで。
ご興味のある方、一度のぞいてやってください。