この街でしかあり得ない
日本シリーズもたけなわの今日この頃、みなさんいかがお過ごしでしょうか?
140Bの大迫力と書いて、おおさこちからでございます。
江弘毅の出演する「ビーバップハイヒール」はいよいよあさってです。
10月26日(木)23:17〜です。
「街的」とは何たるかを、江が直々に伝授します。
ところで、昨日、月曜日は毎週140Bの定例ミーティングが行われます。
多岐にわたる仕事について、誰が何をやっているのか、
進行状況はどんなもんか、近々のリリース状況などなど、
チーム内の様子を確認し合うための時間です。
ちなみに昨日のミーティングで一番盛り上がったのは、
やっぱり増刷決定・絶好調の『メイドイン尼崎本』の話でした。
「他の街でもできるんちゃうか? たとえば芦屋とか」
「阪神間にしたらどうやろう?」
「阪神間でも『ステキ』な感じじゃない方がいい」
といった感じで、面白い本の話はどんどんむくむく膨らんでいきます。
というか、話が膨らむ本が面白い本だ、ということかもしれません。
本が売れていることについて、執筆者の一人でもある松本創は、
「尼崎という街だからこそこれだけ面白い本になった」と振り返っていましたが、
確かにその通りなんだろうと住民としても思います。
露出度と知名度の反比例、というか、
「誰しも聞いたことあるけど、深くはしらない」というのが尼崎で、
だからこそ「へ〜こんなお店があるんだ」や、
「やっぱりこんな話もあるんやな」につながるわけです。
まったく見たことも聞いたこともなければ、
イメージの沸きようもないですもんねー。
それが良いものであっても悪いものであっても、
ともかく「イメージがある」ということは幸せなことだ、
というのが僕の常日頃の主張(なんの?)だったのですが、
それがあながち間違いではなかったと、勝手に悦に入っています。
閑話休題。
今朝、中島淳社長から「これ、おもろかったわ〜」とのお言葉付きで、
お貸ししていた『鴨川ホルモー』という本が返ってきました。
この本は、あちこちの雑誌や書店でも絶賛されています。
読んでからのお楽しみということで詳述はしませんが、
何と言っても、その設定の奇想天外さはちょっとないよなあ、という感じ。
帯の惹句から拾えば「鬼や式神を使って、大学生が学生ごっこ?」。
おいおい? って感じですね。
確かに一読すれば「ありえねー」な話なんですが、
これが京都の話だと思うと、何だか「あるかも…」と思ってしまうんだ、これが。
荒唐無稽なフィクションのはずなんだけど、
次第にホントかウソかよく分からなくなってくる。
ある意味で、京都でしか成立し得ない本ではないでしょうか。
(『多摩川ホルモー』とか『武庫川ホルモー』じゃあ、なんだかなあ、ですもんね)
尼崎と京都、全く性格の違う街ですが、
「この街でしかありえない」という点では見事に平仄が合っています。
このブログでは初公開ですが(ということは世界で初)、
140Bでは現在、京都の淡交社さんと組んで、
『京都に住まえば…』という新雑誌を創刊するプロジェクトが動いています。
ただ行って・見て・食べて、という従来型の観光ではなく、
たとえば1週間ワンルームを借りて生活してみる、だったり、
京都の家元の方にお茶を習いにいく、だったり、
できるだけ長い時間を京都で過ごして、京都でしかない、
四季の移ろいや幸せを感じる生活を提案するという壮大なものです。
住むですよ、住む。
自分でやっていて言うのもナンですが、
こういう雑誌が出てくるということこそが、まさに京都、なわけです。
(『アマに住まえば…』はありえへんやろうなあ)
来年3月の創刊に向け、鋭意制作中!!
どうぞよろしくお願いします。