ダイハクリョク氏、読書に耽る

こんにちは、最近ハマっている森見富美彦さんのブログ風に始めて見ました。
140Bの大迫力と書いて、おおさこちからです。


実にタイトル通り、先週末からこんこんと本ばかり目にしております。
比較的はやめに帰宅して、時間に余裕があるためでしょうか。
ここらで関係者各位からは、「キミ、『京都に住まえば』はどうしたのかね?」という声が聞こえてきます。
ええ、もちろん進めております。
しかしながら、編集作業の過程においては、「いま頑張ってもしょうがない」というような、
エアポケットみたいな期間が、多かれ少なかれ必ずあるのです。
それは言い換えれば「どなたかに頑張ってもらっている」のであって、
それを受けて、よっしゃ! と今度は自分が気合いを入れるという寸法です。
具体的に言キョースマの現状で言えば、特集の取材があらかた終わり、
デザイナーさんたちにレイアウトを発注して、待っている段階です。
何と言っても新しい雑誌ですから、フォーマットというものがありません。
まさしく「産みの苦しみ」の渦中で、みなさんに頑張って頂いているのです。


したがって、ダイハクリョク氏が読書に耽っているのは、
サボっているというよりは「鋭気を養っている」と呼んだ方が相応しいのです。
ちなみに、その「鋭気」とやらを育ててくれているゆりかごの如き本が以下です。
長崎乱楽坂 (新潮文庫)
吉田修一さんの『長崎乱楽坂』
幼くして父親を亡くし、極道の家に住まうことになった兄弟の物語です。
各章は、登場人物がどこかしら前章に出てくる人物に影響を受けてるという点で繋がっています。
けれど、章の合間には詳しくは書かれない数年の月日が流れています。
その「合間」を想像するのが面白くも切なくもありました。


海の仙人 (新潮文庫)
絲山秋子さんの『海の仙人』
今まで絲山さんの作品は相性が良くなかったのですが、これはすいすい読めた。
ストーリーとあんまり関係ないんですが、クルマの話がたくさん出てきて、
それは何かのメタファーなんだろうかと思いました。
きっとミーツでクルマの連載を担当しているせいでしょうね。


そんなことを書いている間に、『京都を買って帰りましょう』が早くも搬入されました。
これにはダイハクリョク氏も、さすがに読書ばかりに耽っている訳にはいかんと焦ったんですが、
きっと昼休みにはまた書店へ行って、森達也さんの『東京番外地』が面白そうだから買いに行こう、
などとも思ってしまっているようです。やれやれ。