きょうの漬け物と銭湯

おはようございます。140Bのオオサコチカラでございます。


今朝、ダイビルに届いた本をご紹介しようと思います。
キョースマにもご登場頂いた、錦市場の漬物店[錦・高倉屋]で働いている、
濱田千香さんが書いた『きょうの漬け物』です。
きょうの漬け物


二十四節気ごとに、お店からお客さんに配信するメールマガジンをまとめたもので、
季節の移ろいを大事にする京都の人の感覚が、
漬物や、それをのせるお皿を選んだりする場面によく表れています。
店主であるバッキー・イノウエさんのことも紹介されていますが、
「なにやらいろいろやっています」という表現は、簡にして要という感じです。


それにしても、京都に住んでいる人は、どうして一様に、
身の回りにある「色」や「音」に敏感なんでしょうか。
そのへんの感覚がとても細やかで丁寧だと本を作っていてつくづく感じます。


同じくキョースマでお仕事をして頂いている銭湯好きライターの林宏樹さんに聞いたのですが、
京都で一番多い銭湯の名前は、じつは「桜湯」なのだそうです。
僕の住む尼崎はたしか銭湯の数は県内一だったように思うのですが、桜湯は聞いたことがありません。
(そう言えば芦屋市には銭湯は一軒も無いと、何かの統計で見た。記憶違いだったらすみません)
それだけ京都には桜の樹が多く植わっているということなのでしょうか。
このあたりにも京都人の身近なものへ発揮する五感のセンシティブさが伺える気がしてなりません。
ちなみに、林さんは『京都極楽銭湯案内』という本もお書きになっています。
京都極楽銭湯案内―由緒正しき京都の風景 (新撰 京の魅力)