京都を買って帰りましょう

お久しぶりです、140Bの大迫力と書いておおさこちからです。
どうしてこんなに間隔が空いたかというと、
ええ、もちろん、締め切りに追われていたからです。


マガジンハウスより11月6日に発売が決まった『店のネタ本』も、ようやくチェックメイト
あとは校正を反映して、写真をチェックして、表紙周りを完成させれば、
いよいよ発売を迎えます。なかなか長い道のりでした。


ところで昨日は、えい出版から発売する『京都を買って帰りましょう』の打ち合わせでした。
このブログでは初の紹介となるこの本は来年1月にオンセール。
単にここへ行ってこれを買いましょう〜という消費スタンプラリー的なものではなく、
食材や調理道具、お茶、扇子、手ぬぐい、漬物、一筆箋、ポチ袋などなど、
京都ならではのものを買って帰る幸せを伝える本になればと、鋭意製作中です。
スタッフはみなさん、京都を中心に活躍されている方ばかり。
ライターは古都真由美さん、内藤恭子さんのお二人、
カメラマンは京都で一番オーバーオールとピンポンパンの帽子が似合うであろう内藤貞保さんにおまかせ。
スタッフを固定して、書き手/撮り手の哲学が感じられるものにしたいという考えです。


それにしても、ライターのお二人の熱の入りようと言ったら…。
編集者としてはありがたい限りですが、昨日の打ち合わせも思い余っての丁々発止。
ネタ出しで、豆腐すくいが2軒挙がっていたので(豆腐すくいっちゅうのがまず京都やな〜という感じですが)、
「これってどちらか一つに絞った方が良いですかね?」と言おうものなら、
「○○の方は……」(歴史やこだわり、見栄えなどの説明がしばし)
「いや、でも○○の方は……」(再び説明がしばし)
はたまた「ハンカチと手ぬぐいって似たようなもんでしょ」などと軽口を発すや否や、
「いや、全っ然ちがうよ!!」と、異口同音のご教示の雨。
日本一の観光都市、それこそ秋ともなれば嵐のごとく本が出版される京都に住む者のプライドなのか、
どのお店を取り上げるのか、何をどのページで紹介するかについて、
お二人とも恐るべきこだわりと愛着を持って接していらっしゃいます。
というわけで、打ち合わせは予定の時間を大幅にオーバー。
僕はとにかく進行に努め、ようやく取材リストを完成させたのでありました。


同席していた中島淳がボソリと呟くには、
「ここで喋ってるのん、そのまま記事にした方がおもろいんちゃうか」。同感。
と、ともかく、取材先でのこぼれ話なども随時アップして行く予定ですので、
どうぞご期待下さいませ。