大学時代より通ってます。

こんばんは。140Bの大迫力と書いておおさこちからです。


いやはや、定期を買わないと大損ではないかしらと思うくらい、京都へ通う日々です。
淡交社から来年3月に発売となる『京都に住まえば』の取材やら打ち合わせやらで、
先週はなんと1週間のうち6日も京都へ行っておりました。
たぶん大学時代もこんなに毎日、京都に行くことはなかったような。
今週は比較的、ダイビルでの作業が多いのですが、
中島淳社長は『京都を買って帰りましょう』(1月20日発売です)の入稿をわたわたとやっているし、
道田恵理子も、掲載店への原稿確認でデスクの上が校正紙だらけとなっております。
とは言え、あともう一息。表紙も出来上がっています。近日公開予定ですので。


ところで、先週の金曜日の『京都に住まえば』略して京スマの取材は、
ライターの永江朗さんに京都へお越しいただき、
マリンバ奏者の通崎睦美さんに下京区をご案内していただくというものでした。
案内する通崎さんには、ゲストである永江さんのリクエストに応えるべく、
いろいろとプランを練ってもらいました。
京都の人って、誰かをもてなす時にものすごく「気合い」を入れるでしょ?
あれってやっぱり日本一の観光都市に住むが故の自負だと思うわけです。
今回はいわば、通崎さんが永江さんのため(だけ)に用意したプランです。
そんなごく個人的なコースを考えてもらうことで、
気配りやもてなしといった、京都に住まえばこそ養われるメンタリティが滲み出れば…
というのがこの企画のもう一つのテーマなのでありました。
取材日は、それまで降り続いた雨が止み快晴。
永江さんにもとても楽しんで頂いたご様子で、ほっとしました。


せっかく来て頂くのだから…ということで、永江さんには原稿も書いてもらうことにしました。
(だって僕が読みたいですから! こういうのが編集者の役得ですかね)
テーマは京都の下町に見られる人間関係について、です。
通崎さんの住んでおられる界隈は、京都の中でも下町的なエリアです。
大阪や岸和田や尼崎辺りになると、下町=開けっぴろげで…ということになるのですが、
京都の場合はちょっと違います。
「知っているんだけど、知らないようにふるまう」
そして、そのことをみんな意識していて、自分たちを律しながら生活する。
正直、ソースを産湯にして育ったような僕にはちょっと分かりかねるところもあるのですが、
それがまたとても京都的でおもしろい。
実は哲学者の鷲田清一先生は下京のご出身なのだそうですが、
なんでも、こういう人間関係のあり方は、すごく鷲田先生の思想とも通じる部分があるそうです。
…この先は永江さんの原稿を楽しみにして頂くということで!!
(うーん、『下町で学ぶ現代思想』なんて本できへんかなあ)