誰が斜陽産業やねん

おはようございます。今日は西川のりおみたいな口調で始めてみました。
140Bのオオサコチカラでございます。
西川のりおが舞台に出てきていきなり叫ぶ「誰が津川雅彦やねん!」というギャグ(?)、
あれ、大好きなんですよね。「こんにちは、沢田研二です」ってのもあったなあ。


今朝、会社に入るとデスクの上にファックスが届いておりました。
見れば、神戸・元町の[海文堂書店](http://www.kaibundo.co.jp/)さんからのイベントお知らせでした。
海文堂さんと言えば、先日も岡崎武志さんのトークショーなど、
本読みの脇をこちょこちょとくすぐるのがお上手な書店ですが、
今回は『spin』という本好きに向けた雑誌の新創刊を記念したトークバトル。
対決するのは甲南大教授の中島俊郎さんと故・中島らもさんの盟友でもある評論家の鈴木創士さんです。
5月26日(土)の午後2時〜4時、入場は無料とのことです。
既に本好きには膾炙している雑誌『sumus』の編集者でもある画家/装丁家林哲夫さんが編集長で、
神戸では、ここ海文堂さんでしか手に入らないのだそうです。


神戸って、最近ようやくインディペンデントな雑貨店的古本屋も増えてきたものの、
書店の絶対数やバラエティ感では大阪や京都にずいぶん水を開けられている部分があります。
そんな中、商店街で街の書店として機能しつつ、かつ活字フリークにも優しい海文堂さんには、
当たり前だけれどファンが多く、"神戸の書店と言えば"の冠がふさわしい気がします。
ちなみに、海文堂さんご自身が発行元となっている雑誌『ほんまに』も第2号が発売になったばかり。
頭が下がります。いや、ホンマに。


出版ギョーカイからのお知らせをもう一つ。
ハートウォーミングなんだけど戦闘態勢(@青山ゆみこ)な出版社・ミシマ社から、
6月3日、内田樹先生の新刊『街場の中国論』が発売されます(http://www.mishimasha.com/)。
ミシマ社と言えば、NTT出版を退社されたミシマさんがお一人で立ち上げた会社で、
設立から半年ほどで既に2冊も刊行! というスゴい勢い。
しかも今回の本は内田先生の肝いり本でもあり(http://blog.tatsuru.com/2007/03/11_2229.php)、
大ヒットとなった『下流志向』の追い風も吹いて、こりゃちょっと書店の皆さん、エラいことになりそうですよ。


この『街場の中国論』は、書店直取引の商品で…というのはつまり、
出版社であるミシマ社と大中小の書店が直接に取引するというもので、
(普通はこの間に「取り次ぎ」という業者が加わることになります)
140Bでも関西方面の販売をご協力させていただくことになりました。
なんてったて株主の本ですから、頑張って売らせていただきます!
というわけで、このブログをご覧の書店の皆様、今からでも注文は受け付けますので、
どうぞどうぞご一報くださいませ。


しかし、こんなふうに気合の入った方々を見ていると、斜陽なんて言われる出版ギョーカイてのも、
まだまだ捨てたもんじゃないなあと思えてきます。
願わくば140Bもその端くれでありたいと思う次第であります。